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豚飼い雑感

養豚-15



豚飼雑感(10)
「りんごの木の下で」

 ちらほらと梅の蕾が白くふくらみだした。春だ。埃っぽい乱暴な風、花粉だの黄砂だの、ぼわ~んと大気は霞んでいる。春だ。上がったり下がったりの激しい気温に振り回され、豚舎のカーテンを開けたり閉めたり、ヒーターをつけたり消したり。ぼ~としていたいのにあわただしく過ぎていく。まさしく春だ。春になって嬉しいことは去年の冬に買ってきた鶏が卵を産み始めたこと。悲しいのは、鮮やかな草が伸び始めたのに、春を迎えることなく山羊が死んでしまったことだ。
 季節の変わり目は人も豚も体調を崩しやすい。そんなわけでさっそく熱を出して2,3日寝込んでやった。本人は風邪だと思っているが、ちょうど上の子がリンゴ病にかかっていたので、リンゴ病ではと言う人もいる。大人にもうつるらしいが子どもの場合のように赤くはならず発熱や関節痛などがあるらしい。すっかり治ったと思っていたこの頃、今度は下の子がリンゴっぽくなってきた。そういえば自分もこの頃節々が痛む。年のせいだなどととんでもないことを言う人もいるが、もしかしてリンゴ病?気になってちょっと調べてみた。ヒトパルボウィルスB19というすごい名前のウィルスの仕業らしい。ん?何か聞いたことあると思ったら、豚にも似たような病気がある。その名も豚パルボウィルス病。豚も人も同じ生きものの仲間だなと何故か妙な親近感がわく。ウィルス=病原体というイメージがあるのだが、善玉ウィルスというのもいるのだろうか。いるに違いない。
 病気ではないけれど、この頃よくりんごを食べる。自分で皮をむくことはまずないので正しくは「食べさせてもらう」か。規格外のりんごを頂いて食べた。歪んだりんご。もちろんおいしい。りんごの造形は素晴らしい。縦に切ると∞(無限大)のような輪郭。りんごの芯はりんごの実の内側にあるのか、それとも外側にあるのだろうか?などとアホなこと考えてしまう。枝につながっていたのだから外側のような気がする。動物の胃や腸の中は体の外側だ。そう考えると豚も人間も大体同じ形に見える。芯をくりぬいたりんごのような形。その内なる外を色んなものが通過してゆく。りんごだの、ウィルスだの、望むと望まざるとに関わらず常に様々な物が体の中を通過して、体に影響を与えている。食べることで世界に繋がっている。
 チビ犬を見に行った桝本家でりんごの自然栽培をされている木村秋則さんのビデオを見てしまった。静かな衝撃を受けた。昼食のおかずはメロンだった。ではなくて、感謝!りんごの木にたいする感謝がその笑顔から伝わってくる。まったく実りのない7年。家族と共に苦しみ抜いた末にようやく花を咲かせてくれたその年、「ありがとう、ありがとう」と涙を流し、りんごの木に酒をついでまわったという。木村さんほどの苦労をしたいとは思わないけれど、いつか木村さんのように笑いたいと思うのは間違いだろうか。
(石原 弦)


養豚-10




豚飼い雑感(その9)    石原 弦
 

うなぎ

 私はうなぎが上るのを見たことがない。しかしこの一年あまりの飼料相場を見ているとたぶんこんな感じだろうと逆に想像することができる。たまらず枝肉価格の値上げを申し出た。他に手はないのかと言われても現在の生産能力は毎年毎日の努力の結果であって短期的にそれをさらに向上させることは容易ではないし、今の経営形態では完璧な経営をしても釣り合うかどうかという状況である。もちろん経営向上のための努力は続けていく。しかし「ただでさえ高いのにどうすんの!」と、家内から野次が飛んできそうだがその言い訳をちょっとだけさせて頂きたい。
 かなり大雑把に言って豚肉という物は穀物と石油と鉄と電気でできていると言ってもよい。トウモロコシ、麦など餌としての穀物。その餌などを運び、機械や自動車等に使われる石油。豚舎や設備の主要材料である鉄。その豚舎を稼働させるための電気である。電気は別にしても他の三匹のうなぎがどんなふうに泳ぐかで豚肉の生産原価が決まってくる。(電気はデンキウナギなので余り動かない)。常に上がったり下がったりしているのだが、このところ三匹とも上りっぱなしだ。そして下りてくる気配がない。なぜか?その理由を二つに絞って考えることができそうだ。人口増加と温暖化である。
 串原は過疎まっしぐらだが世界の人口は巨大うなぎとして膨れ続けているらしい。そしてその4割ほどをしめている中国とインドがこのところ食欲が盛んで上記の三つのうなぎをばくばくと食べている。聞くところによるとオーストラリアの港では鉄鉱石を積んだ何万トンもの中国行きの船が渋滞でなかなか動かない程。その影響で豚肉の価格も上がってしまった。
 もう一つは地球温暖化の影響である。一体この「地球温暖化の影響で…」というせりふはどれ程人口に膾炙しているのだろう。地球温暖化の影響で干魃が起こり、麦が大凶作。地球温暖化の影響で穀物大国アメリカがバイオエタノール増産の政策を打ち立て、その原料であるトウモロコシを、日本に輸出していたのと同じぐらいの量をエタノール用にしたために、家畜と車が競争をしてトウモロコシは有頂天。結果として地球温暖化の影響で豚肉の価格も上がってしまった。そして地球温暖化の影響でトウモロコシを主食とする2億人以上の人々はさらに厳しい窮地に立たされている。
 ところが米を主食とするこの国はどうだろうか。うなぎくだりというのがあるのかどうか知らないけれど、世界の穀物相場が上がる一方なのに比べて日本の米価は下がり続けている。農業新聞は穀物輸出規制広がるとか米緊急対策とかで忙しい。日本の稲作農家も窮地に立たされている。
 まさに産業構造の大変革である。こいつは何事も大げさにするのが好きと見えて、「私は今、生き方を問われている」などと考えている。単に餌が高い、なんもかんも高い、と言うだけのことでは生活はしにくくなるばかりではないだろうか。幸いなことに、人間の言葉は言い換えることが可能なほど豊かだ。「地球温暖化の影響で…」は例えば「石油に依存しすぎた文明のせいで」とか、「持続可能な経済発展を選択しなかったために」とか言い換えることができる。人類は少し年をとったと見えて、その子どもや孫たちのことをもっと真剣に考えなければいけない時期にさしかかっているようだ。
 ところでさっき別にしておいたデンキウナギのことだが、その餌として最近ウランの需要が急激に高まっているらしい。地球温暖化や人口増加の問題を原子力発電や遺伝子組み換え技術で乗り越えようと言うのか人類よ、どこへゆく~????

豚豚(これはネパールの写真です)


豚飼い雑感7


「何頭ぐらい飼っているの」と、よく訊かれる。何頭ぐらいいるものか、「だいたい1300頭ぐらいはいますよ」と言うと、「そんなに!」と、たいてい驚かれる。それで驚かせてしまってわるかったと思って、「まあどっちかいうと小さい方ですよ」と、いいわけみたいに付け足しておく。実際のところ規模としては小さい方だ。種豚(親豚)が130頭ぐらいで、肉豚(子豚)が1200頭ぐらい。それでもとても大きな感じがするのは、家畜の世界と普段私たちの生活している世界とを比較して見るからだと思う。串原の人口が1000人もいないのだから、それと比べるとたしかに「そんなに!」である。
 たしか初めて養豚場を見た時、狭い所にたくさんいるものだという印象を受けた記憶がある。実際は狭い所といっても、現在の養豚では標準的とされているぐらいの飼育面積ではあるのだが。面積当たりの産肉量から考えると、現代の養豚はかなり効率が良く生産性が高い。しかしそれだけでいいのだろうか?という反省が2,30年ぐらい前からヨーロッパの方で起き始めており、最近日本でもちらほら聞くようになってきた。アニマルウェルフェアである。初めてこの言葉を聞いたのがいつだったか、とにかくちょっと変な言葉だなと思った。ウェルフェアという言葉は人権に対して使われるものと考えていたので、家畜に福祉?どういう事?と思ったし、一部の過激な動物保護活動(農家の焼き討ちとか)なども読んだことがあったので、違和感を感じたのだった。
 しかし実際に養豚の仕事をするようになって、豚も家畜である以前に生きものであって、生きものとしての権利を保障し、よりよい生活環境を与えたいというのは、飼い主としてはまともな発想であるということが実感されてきた。このことに関してはまだまだ勉強不足なので、自分の農場で何ができるか考えていきたい。


daichi-3.jpg
(おっと、豚と間違えました。これは失礼。)


ゴーバル便り 原稿

「大漁だ」

 「出荷するときはどんな気持ちですか」と、何度か訊かれたことがある。「食べられる運命とはいうものの、手塩にかけて育てた豚たちが屠場に連れて行かれるのは、見るに忍びがたく候…」的な答えを期待しているような場合には申し訳なくあるものの、「やりがいをかんじます!」とたいてい答えるのであった。手塩にかけて育てた豚が、お肉に変わっては誰かの暮らしを元気づけ、お金に替わって、それでこっちは暮らしていけるのだから、やりがいを感じなかったらうそだと思う。
 それは豚の死を悲しまないというのとはちょっと違う。出荷の時は家畜としての生を全うさせてやることができた時で、がっかりすることはふだんの仕事の中にこそいくらでもある。死んで生まれてくる子豚、母豚に潰されて死んでしまう子豚、病気でガリガリになって力尽きる豚…、そんな豚たちの死を日常的に、しかも仕事として見ているので、慣れてはしまうもののやっぱりちょっと悲しい。ただしその悲しみも三通りの味があって、かわいそうにという生きものとしての同情と、育ててやれなかったという飼い主としてのふがいなさと、経済的な損失であるという経営者としてのがっかり感である。
 食べるということは、あまりにも日常的なことではあるが、あまりにもおそろしいことだと思う。食べものは生きものであるという事の重さや、子どもに何を食べさせるかということばかりではなくて、食べられるものの痛みとか、食べることのできないものの飢えとか、食べられる人たちの傲慢を見ればよく分かる。特に肉を食べるとよくわかる。(などど書いていてはまずくなるか)。まあ実際にはそんなこと考えず「いただきまーす」、「おいしい!」で良いのだけど。


朝焼け小焼けだ
大漁だ
大羽鰯の大漁だ
浜は祭りの
やうだけど
海の中では
何万の  
鰯のとむらひ
するだろう     (「大漁」金子みすず)

イノシシ
(いのししのつもりです)

豚飼い雑感6
『へなちょこおやじの呟き』

この頃りくは牛乳をよく飲む。一日に1リットル飲んでしまうこともある。まったく子牛のようである。一方お父様のつくった豚肉はちっとも食べない。しかもゴーバルのソーセージは食べない上に、買ってきたどこぞの「ウインナー」なら食べるという不祥事まで起こす始末で、まったく親の心子知らずというものだ。「こんなことなら牛飼いになれば良かった」と妻は申している。
牛乳といえば今年は生産過剰で廃棄というニュースがあった。需給のバランスが崩れたことが原因と言われている。残念なことだ。そんな中でもう一つ気になるのは「明治オーガニック牛乳」。今年9月に明治乳業が北海道津別町の酪農家グループの生産した有機牛乳を北海道限定で販売を開始した。初めて国内の有機JAS認証を取得した牛乳だ。有機畜産物のJAS法施行から1年以上たったが、有機畜産物に関連するニュースはこの牛乳の事しか聞いていない。この有機牛乳を生産する津別町有機酪農研究会の記事が農業新聞に載っていた。有機酪農に転換するにあったっては、農薬や化学肥料が使えないので、畑によってはデントコーンの収量が3分の1に激減し、一頭当たりの乳量が1~2割減り、飼料費も、除草作業の負担等も増えたとのことである。研究会のメンバーは20戸から5戸にまで減少したというから、その苦労は察するに余りある。2000年に研究会を発足させてから7年越しで販売を実現させた。小売価格は1リットルパックで400円。
 牛乳腹の息子と、日に日にふくれてゆく妻の腹を前に、相変わらずやせ気味の私がこの頃しきりに思うことは、子どもたちが大きくなって一人前に肉を食うぐらいになった頃にはどんな養豚をしているだろうかということ。「ほっとする養豚があったらいい」などと曖昧きわまりない事を言っていたが、相変わらずその「ほっとする養豚」の規格を作れずにあくせく働くばかり。人と豚と環境との調和を保つことが養豚の持続可能性の条件であることに違いはないとは思うけれど、ハァ~まあ焦らず一歩ずつやっていくしかないよな…。「たのむぜおやじ」と言うかのように、明日でりくは3歳、のあは妊娠8ヶ月だ。(2006/11/06)

ノア、りく


豚飼い雑感3 石原 弦



 壊れ続ける豚舎



 鉄は錆び、木は腐る。これがこの世の道理というもので、そのためにあくせくしなければならないのも人の勤めというものか。とにかく豚舎は日々壊れ続ける。築24年、鉄骨造りのスレート葺き。かつての近代的な豚舎も、今や雨は漏るし鉄骨は根本から腐るし、諸行無常を感じずにはいられないありさまだ。あっちを治せばこっちが壊れる。やっつけ仕事でごまかしながら日々しのいでいる。もう少し本腰を入れて修理しなければならない時期にきているのだ。しかしこのような状況にもいいことはあるようだ。それは豚舎がいかに壊れていくのかがよく勉強できることだ。雑誌などで新築の豚舎を見るとうらやましいとも思うけれど、『フフフ…これはこう壊れるぞ』とひそかに呟くのであった。
グタ2
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